コチョウラン

蝶が舞っているような形なので、胡蝶（コチョウ）ランと呼ばれ、親しまれています。花嫁のブーケやコサージュにもよく使われます。東南アジアの低地に自生する着生ランで、1本の茎に交互に葉がつく単茎種です。花色は白、桃、白赤、黄、茶があり、そのほかすじの入ったもの、点、縞の入ったものなど種類が多いです。

一年中室内におき、10月～6月まで暖房します。冬季の最低温度は17～18度を保ちます。7～8月は60%の遮光をし、それ以外は50%遮光します。

早く育てるには多湿のほうがよいのですが、病気に侵されやすいです。6～9月はよく育つので2～3日に1回、10～5月は4～5日おきに与えます。

6月～8月に大きい葉ができますので、液体肥料の1,000倍液を月に3回施します。

6～9月上旬が適期です。水苔が傷むと急に生育が衰えます。傷む前に新しい水苔で植え替えてください。10月以降の植え替えは生育を止めてしまうので行わないでください。

葉の表面に水浸状の斑点ができ、翌日にはべとべとに腐る軟腐病は伝染力が強く、ほかにも移りやすいので、定期的にサンボルドーかストレプトマイシンを散布して防除してください。また、葉の表面に2mmほどの黒い点が出る黒斑病があります。マンネブダイセンを早めに散布すると防げます。