カレンソウ(蚊蓮草)
- 科
- フウロソウ科
- タイプ
- 多年草
カレンソウという植物は、バイオテクノロジーのテクニックで人工的に作られた植物なのです。
ローズゼラニュームという南アフリカ原産のハーブの一種に、シトロネラという植物が持っている、蚊が嫌がる匂い成分をつくる遺伝子を加えたものなのです。
この匂いの成分は、人体には何の害もありませんし、それ以外の性質はまったくローズゼラニュームと変わりません。
管理方法
置き場所
日に当たるほうがよく成長するので、日当たりの良い場所に置いたほうがいいですが、真夏はそれに加えて風通しの良い場所に置き、高温による生育障害に注意しましょう。冬は、室内で管理しましょう。
水やり
じめじめや過湿に弱いので、乾燥気味にしておきます。土が乾いてからたっぷりと与えましょう。冬は水やりの回数を控えめにします。
肥料
肥料は、春から秋にかけて化成肥料を月一回施します。
植え替え・植付け
鉢植えは毎年植え替えたほうがよく育ちます。植え替える時期は、3月頃にまわりの土と根を3分の1ほど落としてから有機質に富んだ土に植え替えます。
さし木
カレンソウはさし木で簡単に増やせます。10cmほどの若い枝の下の葉を落とし、鹿沼土などにさすと2週間ほどで根を出します。
ポイント
生長が早く、春に植えつけると秋にまでにかなりの大株に育ちます。
ただし、そのままにしておくと下の葉が枯れ落ち見苦しい株になってしまうので、11月ごろに思い切って切り戻します。外気に触れる部分をできるだけ少なくしてやると冬越ししやすく、花つきも良くなります。
普段の作業としては、枯れた葉はこまめに取ってやり、暖かい時期はできるだけ、戸外の風通しの良い場所で育てるようにしましょう。室内ばかりに置いておくとひょりょひょりょした弱々しい株になってしまいます。